日本人の意識の中には美容整形に対する抵抗感が依然として根強く残っていますが、1990年代後半から美容整形の需要は増え始め、今日では一種の美容整形ブームを迎えているというのもまた事実です。
その背景には、まず、美容整形技術の向上にともなって安全性が確保されてきた、という理由が上げられます。 次に、手術時間が短縮化された、という点も大きな普及要素と言えるでしょう。
今や、大抵の美容整形手術では入院の必要が無く、その日のうちに自宅に帰ることが出来ます。
更に、1回または1部位あたりの手術単価が下がってきたということも需要拡大の大きな要因です。
これは、美容整形を行う医者及び業者数が増え、競合の結果、単価が下がり始めているという事を意味します。 供給拡大の主因は、形成外科医の美容整形業界への積極的な参入だと言われています。
健康保険が適用されないため、治療費が高額になり、ビジネスとしても儲かる分野であるということに気付いた形成外科医がシェア争いに乗り出したという訳です。
そして、これらの「安全・早い・安い」という条件が揃った結果、美容整形は「お手軽で身近な」美容上の選択肢としての地位を確立するに至りました。
最後まで普及を阻んでいた心理的な壁を、見事にクリアしてしまったのです。 実際、プチ整形などと呼ばれる美容整形の中にはメスすら入れない手法もあり、もはやお化粧の延長程度の認識でしかありません。
手術とお化粧のボーダーレス化に成功した美容整形業界は、今後もますます市場規模を拡大し、発展して行くことでしょう。
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